こんにちは。断熱マイスター株式会社の杉山です。
昨年から急にセルロースファイバー断熱材のデコスドライ工法の問い合わせが急増しております。
新築を検討中の個人のお客様からも、工務店さんや設計事務所からも増えています。
今回は工務店さんや設計事務所から問い合わせが増えている背景をお伝えします。
静岡県は1年を通して比較的生活しやすい気候の地域です。実は他県に比べて断熱材への関心や新築時の予算割り当ては低い地域というのは業界内では有名です。繊維系断熱材のトップシェアを誇る某メーカーさんも静岡県で高性能断熱材を広めるのは厳しいと仰っていたほどです。それなのになぜ問い合わせが増えているのか。
一番大きな理由は法律が改正されるからです。
ざっくり説明すると、どんなに断熱性能に興味や関心や予算がなくても、法律上、断熱性能が低い住宅は建てられなくなります。
2025年に建築基準法や建築物省エネ法の改正により、住宅の省エネ基準の適合義務化や4号特例の縮小をはじめ、建築のルールが大きく変わります。法改正では、2025年4月以降に着工する全ての建築物に「省エネ基準」への適合を義務付けることが決まっています。
2025年4月以降は全ての新築住宅に等級4以上が義務化されるため、2022年3月まで最高等級だった等級4は最低等級になり、それ未満の住宅は建築することができなくなります。さらに、2030年には省エネ基準の水準が引き上げられ、断熱等級5が最低等級になる予定です。
2030年基準を見越して現段階から標準仕様の性能を今のうちから高めておこう、という戦略だったり、「HEAT20」という団体でのこれまでにはなかった超高断熱性能のG2/G3という水準をクリアした仕様の開発でのお問い合わせも多いです。
ご提案もさせていただきますので、ご興味のある方はお問い合わせください。